カテゴリー別アーカイブ: 雑記

オレンジ

いいデザインに出会うと出来るだけファイルをするようにしている。溜まったところで見返すと自分自身の好みや考え方の傾向を発見することができる。私にとってオレンジはいい例だ。このデザインいいなあなんてファイルしたつもりが「あれっまたオレンジだ」なんて事が度々あります。好きな色はオレンジ以外にもいろいろあるんだけど、どうもオレンジが入ったものをよく選んでしまう傾向がある。デザインがどうのこうのって考えているわりに、実のところ意外とそんなものなのでしょうね。

センスとセンサー

センスって何だろう?そんなものあるんだろうか?
その言葉を思う度に、本当にコンプレックスに思ってきた言葉の一つ。

デザインの講師をして、育てる立場になってはじめて確かにセンスがある人はいるんだなあと実感させられることも多い。その子達を自分なりに分析すると仕事が丁寧で、デザイン的なバランス感覚に優れていて、要求に対して的確なキャッチボールができるなどの点で共通しているように思う。料理人の味覚のように、何かを食べた瞬間にその素材や味加減を分析し、新しい料理を考えるときに、そのデータを展開するといった能力が優れているのに違いない。

要するにセンス(sense)は、センサー(sensor)なんだと。

このことに気がついてから、センスのコンプレックスはどこかへ行ってしまった。デザインに関わることを自分なりに分類して、それらの感度を上げればセンスは自然と上がるのだ。そしてそういうつもりで学校でもデザインの種明かしをしていけば、昔の私のような人も少しは減るかもしれない。

ただセンスというのは表現するための巧さに近い。センスのある子は沢山いる。センスも大切だけど、センスが悪くても心を打つ作品をつくる子もいる。これは伝えたいことがはっきりしている作品だ。描写がヘタでも伝えたい想いが強いものは、センスを簡単に越えちゃうんだなあということも実感している。こういうのを才能と言うのかも知れない。

プロになるには?

「努力すればプロにはなれる。それから先は才能だ。」

まだデザインの道に踏み込んだばかりの私に抽象画の師匠が贈ってくれた言葉。

落ち込むことが多かったこの時期「とにかく努力さえすればプロにはなれるんだ!」とりあえずプロになるんだ。と自分に言い聞かせて頑張った時代がありました。

この言葉にどんなに救われたことか。今も本当に感謝している師匠の一言です。

絵を教えてくれた先生のこと

tateyama01もう随分とむかしの話、デザインの専門学校に行く前に大学受験を試みたことがあった。市のパステル短期講座にも行ってみたりして、そこでお世話になった先生の絵画教室へデッサンを見てもらいに行った時のこと。

その先生「この補色の組み合わせは大切だから役に立つはず」と天井に貼ってあった配色見本の一部をいきなりビリッとやぶって私にくれた。
そのとき絵を学ぶというより先に「この人は信頼できる人だなあ」と感じた。

結局、私は受験に落ちて専門学校に行くことに決めたのだけど、それと同時にその先生の教室にも入門して絵を教えていただくことに決めた。今でもその端切れは、私の一番大事なものをしまうための机の引出に入れてある。